はねやすめ

No.43, No.42, No.41, No.40, No.39, No.38, No.377件]

ダイ大、ヒュンケルのこと。

子供のころは、ヒュンケルって気の毒な過去の持ち主で悪の側に加担していて、誤解が解けたので仲間入りする、格好つけのわかりやすいキャラクターだなーと思っていた。ちょっと冷めた目で見ていたというか。でも、今ではとても味わい深いキャラだと思っている。
不死身ぶりがネタにされるけど、もしも彼が本当に途中で死んでしまったらそれは彼の贖罪の戦いが終わったということでもあり、ここまで深みのある存在にならなかったんじゃないだろうか。彼のことは救われてほしいと思う反面、あえてそこは曖昧なまま、読者に想像の余地をもたせるかたちで終わったところがいいと思う。畳む

#ダイの大冒険

No.43 そのほか #ダイの大冒険

ダイ大11話まで観た。

クロコダインがヒュンケルに対して口にする「おまえは見てみぬふりをしている」発言。昔は何気なく読んでいたけど、今ではヒュンケルというキャラクターを理解するうえで大切な部分じゃないかと思うようになった。
このころのヒュンケルって洗脳されているわけでも芯から悪に染まりきっているわけでもなく、為すすべもなく父を失わなければならなかった怒りとやるせなさをだれかにぶつけずにはいられない状態。かといってアバンの人柄を知っている以上(獄炎での描写が楽しみ!)、アバンを憎むにも憎みきれないし、そもそもアバンを憎むことが筋違いであることも心のどこかで理解している。だからこそ、その怒りを「人間」という漠然としたものに転嫁せずにはいられない。
魂の貝殻によってバルトスの直接の仇がハドラーであることを知り、バルジ島での戦いではハドラーを父の仇と見なす発言もしているけど、それ以降のヒュンケルが特にハドラーへの怒りを表明しないのは、時を経て彼が自分自身と向きあうなかで、かつての自分を衝き動かしていたものは父の死や無力な自分へのやるせなさと怒りであって、特定のだれかに対する憎しみではなかったことに気づいたからなのかもしれない。畳む

#ダイの大冒険

No.42 そのほか #ダイの大冒険

余談。
フニャディ・ラースローが逮捕されたのは1457年の3月14日だという。この日は四旬節の最中だから、《フニャディ》において彼が結婚式の最中に捕らえられるのはなんだか奇妙だ。現代でも四旬節のあいだは結婚式をお断りするという教会があるようだし、15世紀中葉のマジャルではより厳格だったのではないかと考えているんだけど……。
(もちろんこの結婚式は悲恋のストーリーを演出するための創作。だから、劇中の出来事がすべて現実のカレンダーに即しているとはかぎらない)
#オペラフニャディ

No.41 鴉の王 > 覚え書き #オペラフニャディ

続き。
わたしは最近までこの神罰説を聞いたことがなかったし、それ以上の詳細な記述もネットでは見つけられなかったので、「本当にそんな噂あったの?」と懐疑的な気持ちなんだけど、ラースロー5世の死はあまりにも突然だし、タイミングとしても絶妙だ。具体的な死因が解明されるまでは、人々が暗殺とか神罰といった、とりあえず納得できる理由を求めてきたのもわからなくはない(「真実」を求める者がいればこそ、それを意図的に作りあげる者もいることだろう)。

《フニャディ》に限っていえば、フニャディ家の人々が美化されるのは愛国的な観点からも当然で、彼らが先王を暗殺したなんて展開はもってのほかだ。まして、「マジャルの英雄たるフニャディさんち vs. ハプスブルクの王」といった構図を大々的に打ち出せば、1840年代には上演なんかできなかったのではないだろうか。
《フニャディ》の憎しみのベクトルはツィレイやガラといった「よこしまなマジャル人貴族」に向かっていて、国王ラースローは彼らに操られる弱い心の持ち主ではあるけれど、悪しき憎まれ役ではない(この点が彼の役回りの中途半端さの印象に結びつく)。彼は脆い心とかなわぬ恋ゆえにみずからの誓いの言葉に背き、みずからの死の引き金を引いてしまう。それがもうひとりのラースローの悲劇なのだ……《フニャディ》の中の王の死について今ではわたしはそういう解釈をしているんだけど、どうだろう。
#オペラフニャディ

No.40 鴉の王 > 覚え書き #オペラフニャディ

メモ。ラースロー5世の急逝とオペラ《フニャディ》での描写について気になっていること。

1456年11月9日、フニャディ家の郎党がツィレイ・ウルリクを殺害する。フニャディ家の力を恐れた国王ラースロー5世は同月23日、貴族たちを引き連れてテメシュヴァールを訪れ、「フニャディ家の人々を今回の一件で罪に問うことはしない」と誓う。
王の真意は不明だが、フニャディ兄弟は王の誓いを信じたのか、それとも何か考えがあってのことか、王の呼び出しに応じてブダに向かい、逮捕される。1457年3月16日、フニャディ・ラースローは処刑され、兄弟の母エルジェーベトはただちに実兄ミハーイとともに反乱を起こす。
この反乱を鎮めることができないまま、同年11月23日、王はプラハにて急逝する。王の死因は現在では急性白血病と判明しているけど、以前は毒殺説や黒死病罹患説もあった……というのはよく知られた話。
そして当時、それとは別の噂も囁かれていたという。つまり、みずからの「誓い」を破ってフニャディ・ラースローの処刑を命じた王に対して、「誓い」のちょうど1年後のその日に神罰が下されたという内容だ。
この噂が自然発生的なものなのか、それとも「後付け」なのかはわからない。ただ、オペラが盛んに上演されていた当時、「噂」の存在が歴史上のエピソードとして広く認識されていたのなら、《フニャディ》第二幕の王の宣誓のシーンは、第四幕(全三幕のバージョンでは第三幕)でのフニャディ・ラースローの死だけでなく国王ラースローの死をも暗示することになり、演出上とても重要な意味をもつことになりそうだ。
#オペラフニャディ

No.39 鴉の王 > 覚え書き #オペラフニャディ

ダイ大6話まで観た。

アバンのメガンテ後、アストロンで動けないダイたちにハドラーが「あの世で大好きな先生に~」的なことを言う場面って、バーンパレスでアバンが再登場する場面と対応しているじゃん! 今まで気づかなかったわたしもすごいけど、この作品、こういうところが本当によくできているよね。畳む
#ダイの大冒険

No.38 そのほか #ダイの大冒険

いいねボタンプラグイン、試してみた。試しただけで満足したのですぐに撤去。いざ表示されると、「あ、これはうちには必要ないわ」と。まあ、なにごとも試してみるのは大事だ。

No.37 サイトのこと

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