はねやすめ

No.42

ダイ大11話まで観た。

クロコダインがヒュンケルに対して口にする「おまえは見てみぬふりをしている」発言。昔は何気なく読んでいたけど、今ではヒュンケルというキャラクターを理解するうえで大切な部分じゃないかと思うようになった。
このころのヒュンケルって洗脳されているわけでも芯から悪に染まりきっているわけでもなく、為すすべもなく父を失わなければならなかった怒りとやるせなさをだれかにぶつけずにはいられない状態。かといってアバンの人柄を知っている以上(獄炎での描写が楽しみ!)、アバンを憎むにも憎みきれないし、そもそもアバンを憎むことが筋違いであることも心のどこかで理解している。だからこそ、その怒りを「人間」という漠然としたものに転嫁せずにはいられない。
魂の貝殻によってバルトスの直接の仇がハドラーであることを知り、バルジ島での戦いではハドラーを父の仇と見なす発言もしているけど、それ以降のヒュンケルが特にハドラーへの怒りを表明しないのは、時を経て彼が自分自身と向きあうなかで、かつての自分を衝き動かしていたものは父の死や無力な自分へのやるせなさと怒りであって、特定のだれかに対する憎しみではなかったことに気づいたからなのかもしれない。畳む

#ダイの大冒険

No.42 そのほか #ダイの大冒険

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