No.230, No.229, No.228, No.227, No.226, No.225, No.224[7件]
現在、96,144文字。いまいち進んでない……。
その代わりにカバー裏にのっける紹介文を考えてみた。下書きはこんな感じ。
大平原の義賊として名高いロージャ・シャーンドルは、1848年革命にゲリラとして加わったことから1万ペンゲーの賞金首となり、憲兵に追われていた。いっぽう、革命の夢破れ、今はロンドンに亡命の身となった愛国者コシュートは、そんなロージャと仲間たちを味方に引き入れるべくマジャルの地に新たな密使を送る。紳士の装いと笑顔の裏に底知れない気配を感じさせるその男こそは、今はマティアス・エッツェル博士を称する伝説の英雄王だった!
その代わりにカバー裏にのっける紹介文を考えてみた。下書きはこんな感じ。
大平原の義賊として名高いロージャ・シャーンドルは、1848年革命にゲリラとして加わったことから1万ペンゲーの賞金首となり、憲兵に追われていた。いっぽう、革命の夢破れ、今はロンドンに亡命の身となった愛国者コシュートは、そんなロージャと仲間たちを味方に引き入れるべくマジャルの地に新たな密使を送る。紳士の装いと笑顔の裏に底知れない気配を感じさせるその男こそは、今はマティアス・エッツェル博士を称する伝説の英雄王だった!
現在、94,998文字。がんばった! 陛下の命日だからね。
引き続きロージャとエッツェルの会話部分を書いている。ロージャの子供時代のエピソードは自分なりのアレンジを加えてここに含めた。
モーリツ・ジグモンドによる、ロージャの叔父でセゲドの警察長官という人物や、母エルジェーベトが夫の無実を訴え出たために殺害されたというあたりはばっさりカット。また、ロージャに弟と妹がいるという話は拙作の中にも盛り込んだけど、弟のロージャ・アンドラーシュが兄とともに盗みを働いていたという歴史的な事実は作中ではカットした(父親のほうのロージャ・アンドラーシュと紛らわしいのでただ「弟」と表記される弟アンドラーシュはちょっと可哀想だ)。
引き続きロージャとエッツェルの会話部分を書いている。ロージャの子供時代のエピソードは自分なりのアレンジを加えてここに含めた。
モーリツ・ジグモンドによる、ロージャの叔父でセゲドの警察長官という人物や、母エルジェーベトが夫の無実を訴え出たために殺害されたというあたりはばっさりカット。また、ロージャに弟と妹がいるという話は拙作の中にも盛り込んだけど、弟のロージャ・アンドラーシュが兄とともに盗みを働いていたという歴史的な事実は作中ではカットした(父親のほうのロージャ・アンドラーシュと紛らわしいのでただ「弟」と表記される弟アンドラーシュはちょっと可哀想だ)。
ようやく10万字超えた! 現実の歴史と同じようにボドー・カタが逮捕され、ロージャが取り残された息子たちと対面するというシーンを書く。
ところで、1853年の時点でロージャ・シャーンドルは40歳。同年にボドー・カタが逮捕されたときの調書によれば、カティは31歳、長男のジェルジが10歳、次男のシャーンドルが4歳らしい。
ロージャとカティが結婚したのは1848年革命のあとだそうだから、長男のジェルジは二人の子だとすれば私生児として生まれたことになるし、そうでなければカティの連れ子ということになる(そもそも二人の婚姻関係を示す台帳は確認されていないというから、結婚云々がすでにあやふやなんだけど……)。次男のシャーンドルは年齢的に、ロージャが戦場から戻ったあとに授かった子と考えてよさそう。
モーリツ・ジグモンドの小説では、ロージャとカティが知り合ったのは彼女が27~28歳くらいのころだというから、やはり革命の前後。長男のジェルジは(『ハンガリーに蹄鉄よ響け』にはそこまで言及されていないので推測になるけれど)おそらくカティの連れ子ということになるんだろう。拙作でもこの設定を踏襲したうえでさらに脚色を加え、盗賊である継父を苦々しく思っているジェルジと、まだ幼いがゆえに父親を無心に慕うシャニ坊や、という描き方をしている。